ヒトメタニューモウイルス
ヒトメタニューモウイルスは、主に3月~6月に気管支炎や肺炎などの呼吸器感染症をひきおこす感染症です。ウイルスの遺伝子も症状もRSウイルスに似ており、見た目だけでは診断できません。そのため、鼻を綿棒でぬぐう検査で鑑別できます。3~5歳の幼児の間で流行することが多いのですが、大人にも感染し、特に乳幼児や高齢者では重症化しやすいので注意が必要です。
症状としてはいわゆる風邪症状にとても似ています。悪化するとゼーゼーやヒューヒューという呼吸も引き起こします。
RSウイルスと同様にヒトメタニューモウイルスに対いて特別なお薬はありません。そのため、咳や鼻水を抑えたり、熱を下げたりするお薬を使用します。
また、熱が長引く場合は中耳炎や肺炎などをおこしていることがあるので注意しましょう。