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熱中症

熱中症

熱中症は、炎天下での激しいスポーツ、乳幼児では厚着のさせ過ぎや暑い場所での長時間の放置などが原因で、誰にでも起こりうる怖い状態です。特に乳幼児は新陳代謝が盛んなため熱が出やすく、逆に熱も下がりにくいので熱中症が起こりやすいと言われています。 

熱中症の主な症状は、水分や電解質が失われることによる脱水症と熱がこもってしまうことによる体温上昇です。

 

熱中症の重症度を安岡の分類で示します。

I度 (軽症): 四肢や腹筋の痛み(時に腹痛)をともなった痙攣がみられます。多量の発汗で、水(塩分などの電解質が入っていない)のみを補給した場合に起こります。呼吸数の増加、顔色が悪くなり、めまいなどもみられます。

II度 (中等度): めまい感、疲労感、虚脱感、頭痛、失神、吐き気、嘔吐、血圧の低下、頻脈、顔面の蒼白、多量の発汗などでショック症状が見られます。脱水と塩分などの電解質が失われて、極度の脱力状態となります。

III度 (重症): II度の症状に加えて、意識障害、奇怪な言動や行動、過呼吸、ショック状態になります。温度調節機能の破錠による多臓器障害が起り、脳、肺、肝臓、腎臓などに障害が生じます。


熱中症を早く発見してその治療をするということはもちろん大切ですが、一番大切なことは子どもたちが熱中症にならないように予防を心掛けることです。

    帽子・服の工夫  

直射日光を避けられるため、日中は帽子をかぶる
熱を反射する効果がある白っぽいの服を着る


    飲み物の選び方・飲み方  

スポーツドリンクなどのイオンを含む飲料を用意しておく。   

飲み物の温度は、ほどよく冷えた5〜15度がベスト。

例えば体重50kgの場合は1リットルが目安。

こまめに水分の補給を行いましょう。  

 

    おこった時の応急処置  

 

 (1)まず、木陰などの涼しい所に運び、衣服を緩めて寝かせましょう。

 (2)少量ずつ、こまめに水分補給と汗で失われる塩分補給(清涼飲料水・  スポーツドリンクで塩分補給)をします。

 (3)体温を下げるために顔や身体に濡れタオルを当ててあおいだり、首、脇の下、太ももの付け根などの太い血管 を冷やします。
 (4)逆に皮膚が冷たかったり、ふるえがある時はタオルなどで皮膚をマッサージして血行を良くします。

クラブ活動などの運動中、車中に鍵を忘れた時などに子どもが誤ってロックをかけた時など様々なことで熱中症が起こります。暑い時期にはくれぐれも注意して、夏を乗り切りましょう 。

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